どんな駐車場なら儲かるのか。収益が上がりやすい土地の条件を調べました。土地の有効活用としてコインパーキングを検討している方はぜひチェックを。
コインパーキングを経営して安定した収入を得るためには、儲かる駐車場の条件を知っておくことが大切です。どんな条件の揃った土地がコインパーキングに向いているのか、そこから成功の鍵を探りましょう。
儲かる駐車場の土地条件として外せないのが利便性の良さです。駅前や街の中心部にある土地なら利便性が良く、常に利用者が訪れることが期待できます。さらに慢性的に駐車場が不足しているエリアなら収益もより高まります。
高齢者や女性ドライバーも利用する駐車場では、安全性の高さも重要です。車はもちろん人も駐車場から目的の場所へ行き来する必要があるので、安全に移動できるような導線があるかどうかをチェックします。
車を停めるのに苦労しそうな土地の場合、特に女性ドライバーは敬遠しがちになります。道路から侵入しやすいように入口を作れるか、広くて停めやすいかが重要です。土地と接している道路の幅や交通量により、車の出入りのしやすさが変わります。もし角地であれば2面に進入口を設置できる場合もあり、さらに出入りのしやすさが高まります。
儲かるか儲からないかは、その駐車場の利用者がどの程度いるかが大きく関わってきます。近隣に駐車場がないマンションやアパートが多くあったり、車が数多く路上駐車されていたり、近くに人が多く集まる商業施設や商店街があるなど、「ここにコインパーキングがあったら便利だ」と思わせる場所が、好条件の土地だと言えます。
車を所有している人で、自宅の近くや職場の近くに定期的に車を駐車したい場合は、月極駐車場を探すことになります。そのときに向く土地の条件とは、どのようなものでしょう。
住宅地には当然多くの人が暮らしています。駐車場のニーズも高いことが多く、特にマンションなどの集合住宅が多い地域では、慢性的に月極駐車場が不足していることも少なくありません。
よく目にするのは、コインパーキングもあり、奥のスペースが月極駐車場になっているパターンです。月極が増加すればコインパーキングの部分は減らしていけばよいのですから、合理的です。
高級住宅街といわれる地域では、複数の車を持っている場合も多いので、戸建てが集まっている地域でも、需要は高い傾向にあります。
オフィス街でも月極駐車場は十分に需要があります。地域によっては車通勤の人が多いので、絶対数が足りていないこともあります。また、個人だけではなく、社用車の駐車場を探しているケースもあるので、オフィス街での月極駐車場は、多様な顧客を取り込むことが可能です。
これは、少し意外かもしれませんが、月極駐車場の近くに展開すると言う戦略があります。同じ業態の店をすぐ近く、あるいは同じビルに出店する飲食チェーン店などにもよくある戦略です。すでに顧客が集まることはわかっているわけですから、出店場所の選定に便利な方法だと言えます。
「近くにあるから、もうだめだろう」と思わずに、周辺のリサーチを綿密におこなえば、大きな利益をもたらしてくれるかもしれません。
立体駐車場は、繁華街などの狭い土地でも駐車場経営ができるので、効率的な反面、設備投資も大きいので、土地条件を精査する必要があります。
言うまでもなく、立体駐車場の王道ともいえる土地条件です。週末は施設の駐車場も満車になることが多く、成功する確率は大きいでしょう。
都心部では土地価格が高いので、平地の駐車場は効率が悪いです。周辺の状況をよくリサーチして、多くの需要を見込めるのなら、思い切って立体駐車場にしてみるのもよいでしょう。ただし、初期投資と収益性のバランスをシミレーションしてから決断してください。
儲かる駐車場になるかどうかは、地域の駐車場ニーズによりけりです。単純にコインパーキングをどこでも作れば利益が上がるわけではなく、周囲に企業やマンション、集合住宅、商業施設などがあり、駐車スペースが足りてない場合に需要が見込めます。
例えば土地の全面道路が広くて出入りがしやすい、車の交通量もそれなりにあるという場合でも、道路が広くて路側帯に余裕があるとコインパーキングを利用せずに路上駐車で済ませてしまう人がいるため、利用が思っていたよりも伸びなくなることがあります。ほかにも平日の昼間は人が多いのに休日や週末になると人が少なくなるという場所もありますし、周囲のコインパーキング状況や利用料金によって収益は左右されます。
このようなニーズの調査は一般の人には難しく、検証することができません。そのため収益が上がるかどうかはコインパーキングのパートナー会社にしっかり調査をしてもらう必要があります。「ここにコインパーキングがあったら便利ではないか」という土地があれば、パートナー会社に全体的なニーズを見極めて貰い、収益が望める場合だけ契約をします。